飲食店の残業事情

私は、全国に100店舗ある飲食チェーン店で働いていました。東北の田舎なのですが、朝の6時から朝の3時までの、21時間営業の店の正社員として、ホール業務やキッチン業務、その他店の管理業務を任されていました。兵庫の弁護士がテレビでコメントしていた通り、飲食店といえば、残業が多いイメージを大抵の人は持っていると思います。が、「どれぐらい残業しているのか」、というところまでは想像しづらいのではないでしょうか。私の体験ですが、朝5時開店準備から夜の22時まで16時間労働というのは良くありました。これにはからくりがあり、私のような正社員はパート、アルバイトの方々が働けない時間帯の「穴埋め」をするのも仕事です。その為、パート、アルバイトが足りている時間帯は休憩時間となります。3時間や4時間など店で待機をしているのです。休憩中に忙しくなると、呼び出され手伝わされます。その分の残業代は出ません。残業代は8時間労働を超えた分だけ発生します。が、休憩中に手伝わされた3、4時間分の時間は残業代が出ないのです。拘束時間、残業時間、残業代など、労務において、問題店だらけなのが飲食店の現状なのです。